私は鯨は年に一回ぐらい食べます。かつては給食でしょっちゅう出されていましたが、今となっては貴重なものになってしまいました。
やはり、商業捕鯨の中止、世界での反捕鯨の機運の高まりによる影響は大きいようです。
脱退へ
日本政府は20日、国際捕鯨委員会(IWC)から脱退する方針を固めた。複数の政府高官が明かしました。9月にブラジルで開かれたIWC総会で日本が提案した商業捕鯨の一部再開と決定手続きの要件緩和が否決され、今後も受け入れられる見通しが立ちませんでした。そのため、これ以上IWCにとどまる意義は薄いと判断したようです。来週中にも最終決定します。
南極か、EEZ内か
これにより、IWC加盟で可能となっている南極海での調査捕鯨はできなくります。一方、日本の排他的経済水域(EEZ)内での商業捕鯨再開への道が開けることになり、鯨食という日本の食文化の断絶を防ぐ効果も期待されています。
脱退で日本の排他的経済水域内では商業捕鯨ができるようになるとはいえ、南極海ほど捕獲できるでしょうか。
現在出回っている鯨の大半は、南極海で獲れたミンククジラです。これがゼロになるわけですから、日本近海だけでまかなえるか心配なところです。そのため、IWC脱退は痛し痒しです。
行き過ぎた保護
IWCは1948年、「鯨類の保護」とともに「持続的な利用」をうたって創設されたものの、近年は保護に偏っています。反捕鯨国が加盟89カ国の過半数を占め、その中には米、英、豪など国際的な発言力が強い国が少なくないのです。また、重要案件の決定には4分の3以上の賛成が必要なため、機能不全にも陥っていました。
このため日本は9月の総会で「過半数での決定」とする議決ルールの変更とともに、豊富な一部鯨種への商業捕鯨再開を提案しましたが、提案可決に必要な投票の4分の3以上の賛成は得られませんでした。
このため日本は9月の総会で「過半数での決定」とする議決ルールの変更とともに、豊富な一部鯨種への商業捕鯨再開を提案しましたが、提案可決に必要な投票の4分の3以上の賛成は得られませんでした。
感情論
反捕鯨国は理屈よりも感情論で捕鯨に反対している傾向があります。そもそも、ミンククジラは増え過ぎて、小魚の漁獲量の減少をもたらしているのです。
また、イルカ漁に関しては、イルカは「知能が高いから」、とか、「かわいそうだから」という理由で反対しているのです。自分勝手ですね。他の動物は殺してもよくて、イルカやクジラは特別というのはどうかと思います。
脱退は惜しいのでしょうが、議論の余地が無いとなれば、排他的経済水域内だけでも商業捕鯨を再開するために、脱退もやむを得ないのでしょう。