ソウシハギは、パリトキシンというフグ毒の50倍の強さの毒を持っている場合があります。
もっとも、保有する毒の量は少ないので、フグの方が被害は多いです。
また、無毒の個体も多いので、食用にされる例もあるそうです。
ソウシハギとカワハギ
こちらは実際に販売されてしまったソウシハギです。こうなってしまうと見分けが付きにくいのも理解できます。全体的に細長いのと、顔や口の部分が長いのが特徴的です。
毒を持っている魚の特徴を知っておくべきですが、売っている魚がまさか毒を持っているとは誰も思わないでしょう。
私は釣りをするので、フグやソウシハギを見ることはよくあります。釣れた場合は他の無毒の魚と間違えることなくリリースしますが、これらがスーパーで加工された状態で売っていれば、あまり疑うことなく買ってしまうことでしょう。
普段魚をよく見る人でも気付かないものを見分けるというのは難しいです。
そのため、魚を加工する人たちは今後このようなことがないように、加工する前にしっかりと見分けなければなりません。
また、普段日本の食の安全が水際で守られているということも忘れてはなりません。